
カーシェアリングは、今後の自動車及び交通に関する様々な問題を解決する為には、非常に期待できるサービスといえます。そして、同時にカーシェアリングには、まだ問題もいくつか残っています。これらの問題を解決しない事には、なかなか普及する事が難しいかもしれません。ただ、現在は確実にその普及率と注目度が増している事もあり、問題の解決に向けて現在動いている最中です。
カーシェアリングのシステムにおいて問題となっている点は、これまで染み付いた習慣と密接なつながりがあります。まず、車を複数の人間で所有する事に、大きな抵抗を感じる方が多いという点です。車は、移動手段であると共に、こだわる人の多いアイテムでもあります。車内は自分の家、自分の部屋と同じで、プライベートな空間であるべきと考える方は決して少なくないでしょう。そこに、他の人の介入があることは、やはり抵抗があるというのも無理はないといえます。カーシェアリングには、ルームメイトのような感覚で楽しめるという利点もありますから、問題と言い切ることではないかもしれません。ですが、「車=プライベート空間」という根強い考えがある以上、自然と問題視する人も多くなります。共同での使用をどこまで許容できるか、あるいは何かしらのルールを作るか、様々な検討が現在なされています。
また、カーシェアリングの問題として、システム面での完備がまだなされていない点が挙げられます。まだカーシェアリングを扱う企業が多くないことが理由で、システムが画一化されていない部分があるのです。そして、カーシェアリングが国内で普及していない事もあり、車の共有での使用や貸し出しに関しての法規制が現状に対応しきれておらず、過剰な規制がなされている点も問題視されています。車を貸し出すには、対面で車を使用する人物の確認や、貸し出し前、及び返却の後の車両点検が義務として定められています。本来はプライベートと同等に気軽にすべきカーシェアリングがこれでは、なかなか普及できないかもしれません。車を使うたびに気を使うのは、あまり良い環境とはいえません。こういった問題点は、今のところまだ残っています。カーシェアリングが今後さらに普及していった場合に、こうした点が必ず大きく扱われる問題となるでしょう。カーシェアリングの普及を妨げる厳しい法規制に関しては、ある程度普及しないことには見直しがされにくいという矛盾を抱えていることになるのです。ある意味、日本の法制度の改正を行うための認識こそが、カーシェアリング最大の問題といえるかもしれません。それが解決する事で、カーシェアリングは本当の意味で日本に根付く事となるでしょう。
