
カーシェアリングは、会員制の短時間での車の貸し出しという、これまでの日本ではあまり意義を感じられなかったサービスです。しかし、このサービスが近年かなりの注目を集めています。その理由は、ガソリン価格の高騰に他なりません。ガソリン価格が数年前の2倍以上に膨れ上がってしまった現状では、自家用車を保持するだけでも相当な負担になります。家庭によっては、車を手放さなくてはならない事態に陥るところもあるでしょう。決して少なくない数の車が、泣く泣く手放されていく時代になったと言えます。しかし、車の必要性は決して薄れていません。
では、どうすれば良いかということになり、そこで注目されたのが、カーシェアリングなのです。1日の中で、買い物をする数十分だけ車を利用したい、ちょっと遠出する必要があるときのみ利用したいという人はかなり多いはずです。そういった需要を満たすには、レンタカーだと少々長期過ぎます。最低でも6時間は契約しなければならないからです。
その点、カーシェアリングであれば、1時間以内での契約も可能です。車を手放してしまった家庭にとって、この一日数十分の車の利用というのは、かなり魅力的なサービスといえます。ガソリン高騰が起こった現代だからこそ、カーシェアリングに大きな意義が生まれたといえるでしょう。
では、カーシェアリングの広義的意義を見てみましょう。カーシェアリングの個人での意義は、やはり消費を抑える事ができるということが第一。必要な時だけ車を借りれば良いわけですから、そのレンタル料が多少高くとも、維持費が掛からず、ガソリン代も無駄に消費しなくて良いということで、トータルで考えるとお得感があるかと思います。駐車場料金も掛かりませんし、駐車場の有無に縛られて住居を探す必要もなくなります。
カーシェアリングは、基本的には会員で折半という形なので、これらの料金が全てゼロというわけではありませんが、会員が多い場合はかなり料金は少なくて済むでしょう。ただ、それ以外の広い意味での意義というのもあります。カーシェアリングは、環境問題との関連が強いサービスです。その理由は、自動車の世界における総台数を減らすというものです。自動車はCO2を吐き出すので、当然環境に優しくはありません。最近はエコ車などといった、CO2排出の少ない車の開発を進めている会社が増えていますが、自動車が少ない事に越した事はありません。カーシェアリングというサービスは、1台の車を数人、数十人で共有するものですから、当然これが普及する事で自動車の必要数は減ります。それによって、環境破壊を抑える事に繋がる事は明らかです。
カーシェアリングは現在、日本国内でも大きな関心を集めています。ガソリン高騰により、常時車を所持できない人が増えた事もその背中を押しているようですが、さらに広義的な意義として、環境問題への配慮なども挙げられています。そこで、カーシェアリングが世界全体へともたらす効果について、いくつかご説明したいと思います。
まず、1台の車を何人もの会員で共有する事で、自動車の全体数の削減に繋がる事は明白です。これがどういった効果をもたらすのかというと、自動車製造時のCO2排出の削除が期待できます。これ以外にも、自動車が減る事で発生するメリットは数多くあります。
まず、交通渋滞の現象です。自動車で移動する人が減れば、必然的に交通量は減ります。そうすれば、交通事故の発生にも繋がるでしょう。
また、根強い問題である駐車場不足の問題も、自動車の台数が減る事で自然と解消できる事になります。駐車場を新しく作るために緑地などを削る必要もなくなります。さらに、バスやタクシーといった公共交通の利用者が増え、活性化が期待できます。最近これらの公共交通はかなりの打撃を被っているだけに、事業者にとっては願ったり叶ったりでしょう。
カーシェアリングが普及する事で、国内に様々なメリットが発生します。そして、このカーシェアリングにいわゆるエコ車を使用することで、さらにそのメリットは色濃くなるでしょう。エコ車とは、ハイブリット車、低燃費で走る車、もしくは電気自動車などのガソリンを使用しないという環境に優しい車です。今のままだと、ガソリン車に比べ高額なエコ車は手が届かないという家庭が多いでしょうが、複数のオーナーによって費用が分担されるカーシェアリングであれば、十分利用可能となります。つまり、カーシェアリングは電気自動車などのエコカー普及にも一役買うわけです。
これはかなり大きな問題の解決に繋がります。エコカーが浸透すれば、当然CO2排出を抑える事ができます。さらに、現在のガソリン車と比較し、車体の小型化が可能なので、駐車場のスペースは今よりも確保できるようになり、非常に有意義です。電気自動車は今のところまだ各家庭に広く浸透するほどの普及ができる体制ではありませんが、カーシェアリングであれば、十分需要に応える事ができるでしょう。さらに、カーシェアリングが普及する事で、電気自動車の積極的な開発を呼び込むことができます。
このようにカーシェアリングの導入により様々な好循環が期待できる為、今の日本の交通問題を根本から解決してくれるシステムといえるかもしれません。